1.5 クラウドコンピューティングと仮想化技術
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1.51 クラウドコンピューティング概要
- メリット
- 自社でハードウェア等の資産を保有・管理する必要がない
- 実際に利用した分の料金を支払えばよい
- ソフトウェア等のインストールが不要
- 急激な処理量の増加やシステム負荷の増加にも柔軟に対応できる
- SaaS (Soft ware as Service):パッケージソフトウェアを提供する。
- Paas(Platform as a Service):アプリケーションの実行環境(プラットフォーム)を提供する。
- Iaas(Infrastructure as a Service):CPU、ストレージ等のインフラを提供する。
- クラウド環境におけるセキュリティ上の主な留意事項
- アクセス制御
- 仮想マシンに対する操作の制限:仮想マシンの構成変更に応じた最新のアクセス制御リストを配布する仕組みが必要。
- 認証システムおよび認証情報の管理:クラウド利用者の認証情報の管理、クラウドシステム間の相互認証の仕組みなどが必要。
- ウィルススキャン
- データ保護
- 経済的損失を狙ったサイバー攻撃の存在
1.5.2 シンクライアントとVDI
- シンクライアント:クライアント端末側では必要最小限の処理を行い、重い処理はサーバーに任せる
- ネットワークブート方式:クライアント起動時にネットワーク経由でアプリケーションのダウンロードを行う。端末起動時、ディスクアクセス時にネットワーク負荷がかかる
- 画像転送方式:OSサーバ側で実行し、画面を端末に転送
- サーバベース型:OSやアプリケーションを複数のユーザで共同利用し、ユーザーごとのデスクトップを提供する。複数のユーザーでシステムリソースやOSを共有するため、自由度は低い。
- ブレードPC:ユーザーごとにブレードPCを用意する
- VDI方式:ハイパーバイザ上にユーザごとの仮想デスクトップ環境を用意する。
- VDIのメリット
- 端末の紛失、盗難による情報漏洩の防止
- インターネット利用環境と組織内の業務システム環境を分離させる
- 一元管理によるセキュリティレベルの統一化